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第一部

類聚國史 巻第二十五

類聚国史(巻第二十五)

東北大学附属図書館所蔵 国宝:阿8/1

編年体で記された六国史の記事を、検索の便を図るため、事項によって分類・編集した書物。菅原道真(845–903)が、宇多天皇の命を受けて編纂し、寛平4年(892)に奏上したとされる。本来は本史200巻、目録2巻、帝王系図3巻であったとされるうち現存は62巻となっているが、その内容からは『日本後紀』の欠佚部分の復元や、『続日本紀』『日本三代実録』の記事の補充・訂正が可能となる。

東北大学附属図書館所蔵の巻二十五は帝王部第五にあたり、内容的には太上天皇(譲位した天皇)と追号天皇(死後に天皇号を贈られた者)に関する記事を収める。平安末期頃に書写されたものと見られ、現存する『類聚国史』写本の中でも最古本の一つである。昭和27年(1952)、『史記』孝文本紀巻十(阿8-2)とともに国宝指定された。狩野文庫に属する本巻は、本来は太政官の筆頭書記官の家柄である京都の壬生官務家・小槻氏に伝来したものであり、もと一具であったと目される四巻が加賀藩前田家・尊経閣文庫に所蔵、同じく国宝に指定されている。

参考文献:『日本古典文学大辞典』(岩波書店、1985年)、『東北大学の至宝―資料が語る1世紀』(東北大学編、2007年)