老尼となった清少納言が、都から陸奥国の松島に下ったときの旅日記。1冊。鎌倉時代以降、一説には室町時代初期の成立と推定される。
近世には清少納言が晩年にものした紀行文として重視されたが、本居宣長が偽書と評して以来、現在では偽書と認めるのが妥当とされている。ただ、必ずしもすべてが勝手な創作ではなく、随所に清少納言の事跡に適う箇所を見出す。多くの伝本が知られるが、東北大本を含む絵入りの諸本は古態を留めているとされる。