紫式部による一人称の日記という体裁で書かれた偽書。1冊。作者は未詳、奥書による書写年代から、遅くとも鎌倉時代末には成立していたか。
上・中・下の3巻構成で、それぞれの巻は内容的に密接な関わりがある。中世一般に流布した『源氏物語』成立伝説をいくつも組み合わせて記述する。『源氏物語』の古注釈の一つである『紹巴抄』では本作品を引用していることが確認できる。現存する写本は4本だが、本資料には他の3本にはない奥書がある。