『枕草子』の注釈書。12巻12冊。著者は『源氏物語湖月抄』も著わした北村季吟(1625-1705)。
跋文から延宝2年(1674)の成立であることがわかるが、刊年は未詳。頭注と本文の2段で構成され、本文には傍注を施す。作者清少納言、『枕草子』の題号、異本、注釈の参考文献についての解説を冒頭に置く。『枕草子』注釈書の内、最も流布したものであり、その文学的理解は深い学識に裏付けられ、後世に至るまで『枕草子』注釈の定本的位置を占め続けてきた。