『源氏物語』の注釈書。62冊。著者は牢屋奉行であった石出常軒(1615-1689)。延宝7年(1679)から貞享2年(1685)にかけて成立。
『源氏物語』全文を収めるとともに、『河海抄』以下、『源氏物語』古注釈書の説を集成する。常軒が新たな考察を付している点で、同時期の『湖月抄』よりも見るべきものがある。国立公文書館内閣文庫に須磨巻までの端本13冊が伝わるが、完本は東北大本のみである。