『源氏物語』の注釈書。一条兼良(1402〜1481)著。文明4年(1472)成立か。
『花鳥余情』には「これにつきて秘訣あり、別にしるすべし」などと書かれている箇所があり、これら秘説をまとめたのが本書である。特に有職故実に関する難解な箇所の注釈を十五箇条にわたって記すなど注目される。ただ写本によっては十六箇条ある本もあり、また一箇条の出入りがあったりするなど、成立には数段階があったことが推測される。