外題「竹とり」。3冊。成立・作者ともに未詳だが、漢籍・仏書に通じた男性官人の手によって9世紀末頃に成立したとみられる。
『源氏物語』絵合巻では「物語の出で来はじめの親なる竹取の翁」と述べられる。本書は室町時代末期から江戸時代前期にかけて制作された奈良絵本であり、列帖装の縦型本で素朴な絵を持つ。紺紙に金泥で草花を描いた表紙に朱の題箋を貼り、見返しに銀箔を用いた豪華な装訂は、奈良絵本に多くみられる特徴である。