『源氏物語』の写本。54冊。金蒔絵黒塗箱入。表紙中央に打雲紙に巻名を書いた題簽を貼る。
桐壺から空蝉までは朱によって他本との異同が傍記される。本文には所々、「上」「下」などと朱書きがあり、これは朗読の際の声の上下を表す記号かと思われるが不明。また、「細」「花」「哢」などの記号があり、先行注釈を踏まえた跡がみとめられる。「栄花」「論語」「長恨歌」といった出典注記もあるなど、講義で用いられた本であるかもしれない。