「漱石文庫」は、文豪・夏目漱石の自筆資料および旧蔵書からなるコレクションであり、漱石自身の肉筆による手帳や日記、ノート、試験問題、創作メモ、手紙などを多く含んでいます。これらは漱石の人柄や、家族との関わり、創作における思考の過程などを知ることのできる貴重な資料です。
当館では、2019 年度から 2020 年度にかけて、クラウドファンディング事業「漱石の肉筆を後世へ!漱石文庫デジタルアーカイブプロジェクト」により、資金を調達し、夏目漱石の直筆資料のデジタル化を行いました。本展示は当事業によりデジタル化を行った資料の一部です。
なお、解説は、『明治・大正期における根岸町子規庵の風景』磯部彰編(平成15年)から引用および加筆・修正を施したものです。