東北帝国大学学報　第237号

[内容]勲章伝達：本月左記の者に対し頭書勲章の伝達式を行ひたり　本月二日　勲二等瑞宝章　医学部教授石川哲郎　本月十八日　勲五等瑞宝章　法文学部助教授大脇義一/名誉教授の名称授与：帝国大学令第十三条により勅旨を以て東北帝国大学名誉教授の名称を授けられたり/来学者：九月十四日　別項学生主事会議出席のため小林教学局長官来学、金属材料研究所及附属電気通信研究所を視察せられたり　九月二十六日　花島海軍航空技術廠長来学、金属材料研究所及附属電気通信研究所又翌二十七日工学部及理学部を視察せられたり　九月二十八日　ロータリー倶楽部会員約二百名来学、金属材料研究所及附属電気通信研究所を見学せり/満州国及中華民国へ出張：工学部教授抜山平一　電気通信事業の為九月十一日出発/帰朝：本月十四日工学部教授的場幸雄　同十五日工学部教授松平正寿　同二十四日医学部教授熊谷岱蔵　同　同副手熊谷謙二　同二十七日工学部教授前川道治郎　右孰も満洲国及中華民国へ出張中の処各頭書日帰朝せり/大学院入退学：本月中の大学院入学並退学左の如し/職員死亡：本月十二日死去　医学部雇安藤トキコ/本月中応召者：金研職工小笠原利夫　通研雇今井正/本月中召集解除者：医学部副手押味賢治/集団勤労作業実施：本年度本学集団的勤労作業として本月八日より三日間護国神社造営工事として石材土砂運搬、地均作業奉仕を実施、参加延人員職員三六○名学生生徒三六四八名の多数に及べり/学生主事会議開催：第二十九回帝国大学学生主事会議は九月十四日より構内旧中央食堂に於て開催、今回は特に文部省より小林教学局長官の臨席を得学生隊其他重要事項に就き協議し同十六日終了せり/勤労報告隊報告会並歓迎会：本月二十六日午後四時より本学講堂に於て曩に帰還せる興亜青年勤労報国隊本学参加者の報告会を、続いて同七時より学生食堂に於て歓迎会を開催せり/護国神社へ救護班出動：九月中に於ける護国神社御造営勤労奉仕隊に対する救護班を組織し看護生徒二名並に養成所より医員一名を派遣せり日数十六日延人員四十八名に及べり/慰霊祭：医学部附属医院に於ては九月二十四日今次事変の護国の英霊並に殉職せる看護婦生徒の慰霊祭を執行せり/看護婦養成所生徒入学式：九月九日附属院看護婦養成所第二次採用者の入学式を医学部講堂に於て挙行せり/本月刊行図書：一、法学　第八巻　第九号　一、文化　第六巻　第九号　工学報告　第十三巻　第一号　一、地質学古生物教室研究邦文報告　第三十二号　一、東北数学雑誌　第四十六巻　第一冊/建築行程：本多記念館新営工事　金属材料研究所東隣敷地に価格二十二万八千八百円を以て本月二十三日工事に着手し明年八月竣工の予定なり　建物は鉄筋混凝土造三階建タイル張にして延坪六六一坪なり/昭和十四年九月分患者数調（入院）　一日平均調　昭和十四年九月分患者数調（外来）　一日平均調　備考　第二三六号訂正　三頁　下段十行目　（正）石川鐵三郎（誤）及川鐵三郎

[種別]刊行物

[タイトルの記述レベル]書名

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