阿部余四男書簡

[内容]「先日の火事御驚きの御ことと存じ候同文館も焼け候ふ由其他の焼失書肆に原稿などあづけありし人々の一時の驚き人事ならず覚え申し候」・「御金は確に頂戴仕り候」・「図書館が近いので近刊の本は大概読みたい物の中半分位は其処で読めます」・「先日本校の雑誌部と弁論部発起で樗牛会を復活せしめ姉崎、佐々、小林の三先生の御出でを願ひました処十銭の聴講券が九百枚程売れて却而盛会でした」・「綾の助、綾香、東猿の一行が五日間の約束で参つたのだ相ですが四日日のべになつて毎日の満員というけいきでした」（「林さん、登張さん、晩翠さんなんかも二三度つづ通つた相です」など）など・短歌5首あり。差出：「東三番町一〇七／阿部余四男」（封筒）・「余四男」（本文）、宛名：「東京市外荏原郡大井町字森五四四五／阿部次郎様」（封筒）・「兄上様」（本文）

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[データ公開日]2022/9/30

[メモ]