東北帝国大学学報　第262号

[内容]評議会：九月十六日及び二十五日午後一時より十月七日は午後二時より本部会議室に於て評議会が開催された/振興委員会：十月十四日午後一時より本部会議室に於て振興委員会が開催された/文部大臣本学視察：文部大臣橋田邦彦閣下は九月二十日午前八時本学法文学部第三教室に於て開催の日本諸学振興委員会歴史学特別学会に出席の為、来学せられ、午前十一時法文学部中庭に於て本学全学生に対し訓示を行い、本部会議室にて昼食の後、附属電気通信研究所、図書館、理学部、金属材料研究所等を視察された/日本諸学振興委員会昭和十六年度歴史学特別学会：歴史学会は本学法文学部第三教室に於て九月二十日・二十一日の両日午前八時より開催された。第一日の二十日には橋田文部大臣出席せられ挨拶を述べられた。研究発表者は十四名にして本学からは山脇重雄助教授が「ドイツ海軍の伝統」に就て発表された。尚同学会参加者及傍聴者は百八十名に及び熱心に質問討議が行われた/歴史学公開講演会：公開講演会は二十日午後六時判より齋藤報恩会講堂に於て橋田文部大臣出席の下に左の通り開催された。聴講者は六百名の多きに達し盛会を極めた。挨拶　文部大臣　橋田邦彦、十七条憲法について　九州帝国大学教授　長沼賢海、満州問題を繞る日露支近大関係　京都帝国大学名誉教授　文学博士　矢野仁一、世界史の二大転機　東京帝国大学名誉教授　文学博士　村川堅固、挨拶　東北帝国大学総長　医学博士　熊谷岱蔵/報国隊結成式：十月七日午前十時半より評定河原に於て本学教職員全学部学生・生徒集合し、隊長熊谷総長の訓辞並に査閲があった/防護団査閲：同日報国隊結成式に引続き本学全職員参集し団長熊谷総長よりの訓辞並査閲あり、十一時終了した/大学院：入学者　九月十日　工学士　鈴木治郎　九月十八日　法学士　齋藤　実、退学者　九月十日　法学士　孫経灝/帰朝者：医学部教授　黒屋政彦　満州国並に中華民国に於ける伝染病視察研究及び上海の自然科学研究所に於ける研究、補導の為出張中の処九月二十五日帰朝された/防護分団、消防班結成式：十月三日午後三時より附属医院運動場に於て防護分団、消防班の結成式を挙行した/殉職看護婦産婆及生徒慰霊祭：九月二十三日午後一時より養成所講堂に於て附属医院開設以来殉職した看護婦産婆及生徒の慰霊祭を挙行した/秋季遠足：銃後女性の体位向上と相互の親睦慰安の目的を兼て看護婦産婆養成所生徒は左記日程により遠足を挙行した。九月二十八日　看護婦五十人　金華山方面　十月五日　養成所一年生　秋保温泉方面

[種別]刊行物

[タイトルの記述レベル]書名

[現物の利用制限]全部公開

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