阿部六郎書簡（阿部次郎他宛）

[内容]「聖勅既に下つた上は道は一筋しかなく、殊に吾々としては従来どほり内面の営みの上で将来の基礎の建設に微力をつくすことを続けるのみと、覚悟を新たにして居ります」・「今日敬ちやんの班長をしてゐたといふ塩津由彦といふ高工出の下士官が二月ほど前に別れて今の敬ちやんの住所が分からないからと訊きに来ました」・「心配なのは広島の一家です。何も様子が分りません」・「九日夕刻勝也兄上と二人、長崎町の家へ廻つて休みながら広島のことを話してるところへ、帰つて来た三也兄上がいきなりソ連参戦のことを伝へたので、驚いたのでした」など。差出：「東京都渋谷区代々木上原一二九六／阿部六郎」（封筒）・「六郎」（本文）、宛名：「山形県東村山郡大郷村中野／松田市兵衛氏方／阿部次郎様／皆々様」（封筒）・「兄上様／姉上様／千枝子さま」（本文）

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[データ公開日]2022/3/31

[メモ]消印なし、生活科学研究所の便箋使用